top of page
メーコーロゴ確定版.png
DSC07942.JPG

鉄加工と縫製のモノづくり

50年以上にわたる金属加工、金型設計・製造、溶接のノウハウを活かし顧客の要望を実現する製作をいたします。

社会に広がり、地域に貢献し、新しい挑戦を続ける ― ユニークな町工場メーコー工業

  • 幸弥 林
  • 8月19日
  • 読了時間: 4分


ree

前書き


愛知県知立市に拠点を置くメーコー工業株式会社は、鉄加工と縫製を併せ持つ全国でも珍しい町工場です。創業以来培ってきた技術をベースに、主力製品の開発から地域や社会への貢献、新しい産業支援まで幅広い取り組みを展開しています。単なる製造業の枠に収まらない“ユニークな町工場”として注目を集める、その活動をご紹介します。


ree

1. 社会に浸透している


オートリターンチェア機構

主力製品「スライド式オートリターンチェア機構」は、座面が自動で正面に戻る特許技術を搭載。大手飲食チェーン店や商業施設、公共施設などに導入され、常に整った空間を保ち、来店客の快適性や施設の回転率向上に貢献しています。


詳しくはこちらから→https://www.meikokk.com/autoreturn



試作品制作サービスとWEB受注拡大

家具製造だけでなく「試作品制作サービス」を強化。従来の“発注元依存型”から一歩踏み出し、WEBを通じて直接依頼を受ける体制を整備しました。町工場でありながら全国の顧客とつながる仕組みを築き、社会に開かれたモノづくりを実現しています。


詳しくはこちらから→https://www.meikokk.com/prototypedevelopment




レーザー加工機の導入

新たに導入したレーザー加工機により、小ロットや複雑形状の加工が可能に。デザイン性の高い部材や多様な試作案件に対応できるようになり、従来以上に幅広い産業ニーズに応えることができるようになりました。





ree

2. 社会貢献に力を入れている


福祉介助用移乗サポート機器の共同開発

少子高齢化が進む中、介護の現場を支える製品開発は社会的な課題です。メーコー工業は福祉施設や専門家と連携し、介護者と利用者双方の負担を軽減する移乗サポート機器の共同開発に取り組んでいます。現場の声を反映した製品づくりで、高齢化社会の課題解決に貢献しています。



ちりゅっぴチェアの提供・寄贈

知立市のマスコットキャラクター「ちりゅっぴ」をあしらった子ども用椅子「ちりゅっぴチェア」は、ふるさと納税返礼品に採用されるだけでなく、市への寄贈活動も行われています。地元の子どもたちが笑顔で使える椅子を提供することで、地域の子育て支援や公共施設の充実に寄与しています。




生活に根ざした製品展開

自社ブランド「テツトシカク」では、暮らしを支える家具を開発。例えば、堅牢でありながらデザイン性の高いベッドフレームや、使い勝手を重視したハンガーラックは、日常生活に溶け込みながらユーザーに喜ばれています。




中高年キャリアを応援するシェア工場

長年製造業で培ってきた技術や経験を持つ中高年が、新たに独立や挑戦を目指すことは簡単ではありません。メーコー工業は、そうした人々を支援するシェア工場開設プロジェクトを進行中。設備や場所、ノウハウを提供し、地域の人材が再び輝ける場をつくることで、雇用創出や産業活性化を実現しようとしています。





ree

3. 新興でユニークな取り組み


シェア工場による独立支援

単なるレンタルスペースではなく、製造業経験者が安心して独立できるよう、実践的なノウハウや事業化の支援まで行うのが同社の特色です。


インキュベーション施設構想

マニュファクチャリング系ベンチャー企業向けのインキュベーション施設構想も進めています。新しい製品を持つスタートアップが、町工場の設備を使いながらアイデアを形にし、事業化できる環境を提供しようとしています。


国内外のネットワーク

国内のベンチャー企業との協業に加え、海外の学生との交流も活発。特にイスラエルの学生との交流は、グローバルな視点を持った取り組みとして注目されています。




遊び心ある雑貨制作

真面目な工業製品だけでなく、鉄を使ったビビッドな脚立や小型ポスト、パンフレットラックといった遊び心のある雑貨制作も進めています。日常をちょっと楽しくする製品を発信し続ける姿勢は、町工場の新しい可能性を示しています。




4. ふるさと納税の返礼品で活躍


ちりゅっぴチェアの返礼品採用

知立市のふるさと納税返礼品に選ばれた「ちりゅっぴチェア」は、地域の魅力を全国に発信するアイコン的存在となっています。


ECサイトでの販路拡大

ふるさと納税サイトに加え、楽天市場やふるさとチョイスといったECサイトでも販売を展開。地域ブランド製品として知名度を高めています。


生活家具の受注増加

返礼品以外にも、ベッドフレームやハンガーラックといった生活家具の受注が拡大。ふるさと納税を入口に、より幅広い製品群へと展開を広げています。



まとめ


メーコー工業は、社会に浸透する椅子機構や先端設備による試作体制の拡充にとどまらず、福祉機器の共同開発や地域への寄贈活動、中高年のキャリア支援など幅広い社会貢献に挑んでいます。また、ベンチャー企業との連携や遊び心ある雑貨制作といったユニークな取り組み、ふるさと納税を通じた地域発信も積極的に展開。製造業の枠を超えて、地域社会と次世代産業の両方に価値を届ける“新しい町工場モデル”を示し続けています。

コメント


アイアンハンガーラック.png
bottom of page